| 当クリニックは平成7年6月19日に、当地に開院しました。昔から十年ひと昔と言われていますが、日々の診療に追われ、悪戦苦闘をしているうちにいつのまにか十年が経ったという思いです。この十年間、当クリニックに来院してくださった患者様、日々の診療にともにあたってくれたスタッフの皆に心より深く感謝を申し上げます。 私が、この地に開業した当時は、南側 (現駐車場) は資材置き場、東側 (現メディオ薬局) も建設業の資材置き場があり、非常にほこりっぽい場所でした。興国寺城跡の整備のため、周囲の住宅が少しづつなくなり、いつのまにか平地が広がってきております。当クリニック西側は興国寺城址公園整備がなされた後は蓮池公園のようになると聞いておりますが、今後の十年間でさらに様変わりするものと思われます。 当地に開業するにあたり、自分の学んできた医療をどう活かすかと考え、当クリニックの基本理念を考えてみました。 病気の治療をすることを、昔より「手当てをする」と言われております。文字通り、「手を当ててみる」ことであり、手をあてることが、医療の基本・根幹であると考えております。当クリニックでは、その手をもって患者さんに優しく接し、少しでも快適な生活 ( Quality of life ) をおくることができるよう支援することを医療の基本理念にしました。この理念は十年経った今でも色あせることはなく、思い出しては、初心にもどって日々診療にあたっております。 大学の医局に15年間在籍し、前半の8年間に一般外科・消化器外科、後半の7年間は小児外科を専門にやりました。外科手術はもちろん、術前・術後の管理で、全身をトータルに診ることを学びました。これらの経験が、開業してのち、0才から100才、内科から外科、慢性疾患から急性疾患に幅広く対応できる基礎になっていると考えております。 私は、一般の開業医よりは、幅広い分野の患者様をかかえています。内科から外科、整形外科、脳外科領域、慢性疾患から急性疾患、なかには悪性疾患をかかえた患者様もいらっしゃいます。常に考えることは、この患者様にとっての良い医療はどうすればよいか、より適切な治療をするにはどうすれば良いかということです。 現在、当クリニックでは、より専門的な医療の必要性を感じたときには、内科・循環器科では沼津私立病院、岡村記念病院、聖隷沼津病院へ、外科・整形外科・脳外科領域では沼津市立病院、静岡医療センター、聖隷沼津病院、西島病院は、小児領域では沼津市立病院、県立こども病院へ、がん領域では静岡がんセンターへと主に紹介しております。紹介患者は当初十年間で1650例に達しました。また、逆紹介され、当クリニックにて加療されている方もいらっしゃいます。より専門的な診断・治療が必要と思われる症例では、大学病院、その他近隣の専門病院とも連携をとって日々の診療にあたっております。また、介護保険にも対応できるよう、県指定の居宅介護支援事業所も設立いたしました。 年をとっても元気で、健康を維持していくためにはどうすればいいでしょうか。それには「かかりつけ医」をつくり、ふだんからトータルに自分の体を診てもらうことです。そして、必要なときには的確に専門医を紹介できるネットワークをたくさん持った医療機関を選ぶことが重要であると思います。カルテには、その患者様の歴史が記載されています。十年来、当院に通ってこられている患者様のカルテは分厚くなり、二つに分け保存しております。 ’このときは風邪で咳がひどく気管支拡張剤を処方した、このときは薬を服用したらかゆくなったためにこの薬をやめた、このときの胸部レントゲン写真とは今回の写真は異なりもう少し精査が必要である・・・・・etc ’など、通院歴が長ければ長いほど、その患者様を的確に診ることができます。 医療の進歩はめまぐるしく、治療法も日々進歩しております。今後も基本理念をふまえ、学会や講演会に積極的に参加して、専門的な知識を備えたかかりつけ医とてし、当院にこられる患者様には的確な医療を提供し、トータルに患者さんを診ることを心がけ、日々の診療にあたりたいと思っております。 |
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